2020-11-14

光・イルミネーションランプ

オンラインサイエンス教室③

〔事前に材料を参加者に郵送して、当日はZoomでやりました〕

色遊びでベンハムのコマをつくりました。その後、LEDイルミネーションライトを使って、次々に色が変わるランプを作って遊びました。

ライトの色が自動的に変わっていくので、蛍光ペンで描いた絵の色が変化したり見えなくなったりしたりする不思議で楽しいランプになります。

LEDイルミネーションランプ①

LEDイルミネーションランプ②

LEDイルミネーションランプ③

【準備するもの】

〇蛍光マーカー(家にあるものか100円ショップ等で)  
〇はさみ、のり 
〇穴あけ(コマの心棒の穴あけ用。
きり・コンパスの先等とがったもので大人が使用) 
〇木工用ボンド 
〇(あれば)クリスマスのイラストや絵本等
〇LEDライトとリモコン
100円ショップの「LEDリモコンライト」(単3乾電池3本)は300円。
リモコンで、
〔白⇒赤⇒緑⇒青⇒グラデーション⇒消灯〕 
と操作できます。
グラデーションにすると、数秒ごとに色が変わります。
〇単4乾電池3個
・光の実験や科学工作なので、カーテンを引くなどして、部屋を暗くできるようにすると楽しくできます。

材料


影絵の型紙

1.ベンムのコマ

ベンハムのコマ

有名なベンハムのコマを作りって遊びました。

「白と 黒の もようから ふしぎ ふしぎ いろいろな 色が 見えてくる ベンハムさんの こま」と、次のように話しました。

〇お話

・このコマを回すと、白と黒しか模様がないのに、いろいろな色が見えてきます。

・昔イギリスのおもちゃ屋さんのチャールズ・ベンハムさんという人が作って売り出して有名になり「ベンハムのこま」と呼ばれるようになったのです。

・100年以上も前(1895年)からある不思議なコマです。

・なぜ、白と黒の模様から赤・緑・黄・紫などの色がみえてくるのでしょう? 

・いろいろと説明されていますが、その秘密はまだ完全にはわかっていない不思議なコマです。

・今日は6つの模様を用意しました。まず一つ作って遊んでみましょう。どんな色が見えるかな?」


〇作り方

・型紙から模様を切り抜いて、大きな丸い厚紙(板目紙)に貼る。真ん中の小さな穴をキリで少し大きくします。

・小さな丸い厚紙2枚(板目紙)も同様に小さな穴をキリで少し大きくしてから、大きな紙の下に重ねて貼ります。

・3枚重なるので分厚くなり、心棒が安定してよく回ります。

・ようじを軸にして差し込み、白ボンドを上下の穴の回りにつけて出来上がり。


〇「あっ、緑が見えた」「見て、赤が見えてきたよ」・・・・ZOOM画面のあちこちからいっぱい声が聞こえてきました。

見る角度によっても色が違います。

しばらく遊んでから、「あと5つ作れるから、おうちで作って遊んでごらん」と話しました。

ベンハムのコマの説明

3.クリスマス ♬ イルミネーションランプ

〇LEDリモコンイルミネーションライトを使って、楽しいクリスマスランプをつくります。

なんと色が次々に12色に変化していきます! 

以前は100円のLEDイルミネーションライトを使っていました。

これは優れモノで、ライトの上に障子紙をかざすと、3原色がはっきりと見えて中心は白くなるのが分かります。

光の3原色の実験に使えます。

残念ながら100円ショップの商品は売り切れるとそれで終わりで、この製品は、もうありません。

私は一定数確保してあるので、これで実験をしています。

光の3原色
〇作り方
・LEDイルミネーションライトをつけて、リモコン操作のやり方を話しました。
部屋を少し暗くしてやってもらいました。
・ライトの上に写真のようなねこ(11匹の猫の絵)と魚の型紙をかざして、グラデーションにします。
背景が空色になると、ねこや魚の模様が見えなくなります。
3原色の実験用
・障子紙に蛍光マーカーで絵を描きます。見本の絵を見せて、部屋を暗くして色の変化を実感してもらいました。
・クリスマスツリーの周りに描いた丸い模様の色が変化する様子を確かめました。白黒の型紙を切り抜き、障子紙に貼ります。
・蛍光マーカ―を使って模様を描いたり自分の好きな絵を描いたりしました。
蛍光ペンで書く

蛍光ペンで書く
・完成したら透明なクリアポケットに挟んで、まるめて、セロテープで軽くとめ、ライトにかぶせて、点灯してみます。
・やってみて、さらに絵を描き足すのも自由です(部屋を暗くして)。
・障子紙をもう一枚送ってあるので、次は「自分で好きな絵を描いてみよう」、と呼びかけました。
・オンラインサイエンス教室では、この時間の後、家庭でさらに工夫して遊ぶるようにしています。
サイエンス通信5号