2020-12-28

光・LEDライトを使って

 オンラインサイエンス教室③       

クリスマス♬イルミネーションランプ

LEDイルミネーションライトを使って、次々に色が変わるランプを作って遊びました。

ライトの色が自動的に変わっていくので、蛍光ペンで描いた絵の色が変化したり見えなくなったしたりする不思議で楽しいランプになります。

サイエンス通信5号











【事前のお知らせ】

教材について
サイエンスニュースをご覧いただき準備をお願いします。
〇蛍光マーカー(家にあるものか100円ショップ等で)  〇はさみ 〇のり 〇穴あけ(コマの心棒の穴あけ用。きり・コンパスの先等とがったもので大人が使用) 〇前回使った木工用ボンド 〇できれば、クリスマスのイラストや絵本等(下の写真を参考に)。
〇LEDライトとリモコンは、郵送用の封筒の厚さの関係で製品カバーを外して入れてあります。説明書をお読みいただき、
①同封の単4乾電池3個をLEDライト本体にセットしてください。
②リモコン・・・絶縁用シートを引いて、丸いリモコン用電池でリモコンが使えるようにしておいてください。
■小さい袋に入っているのは麦です。当日、お話します。
今回は、光の実験や科学工作なので、カーテンを引くなどして、部屋を暗くできるようにすると楽しくできます。

事前に郵送したものはこれです。
100円ショップの「リモコンライト」(単3乾電池3本)は300円。リモコンで、〔白⇒赤⇒緑⇒青⇒グラデーション⇒消灯〕 と操作できます。グラデーションにすると、数秒ごとに色が変わります。



1.自然のおたより

(毎回、短時間こうした時間をとっています)
今回は、麦。私が収穫した麦の穂を4つ郵送しておきました。麦の穂を見たことがある子どもはほとんどいません(同席している保護者の方も)。稲(米)と麦の話、パンなど麦を使った食べ物の話、発芽した麦を見せながら(画面に実物をアップして)「おうちでも麦をまいて芽が出ることを確かめてごらん」と呼びかけました。

2.ベンハムのコマ 今日のテーマは 「光」

ベンハムのコマ


ベンハムのコマ 型紙


有名なベンハムのコマを作りって遊びました。
「白と 黒の もようから ふしぎ ふしぎ いろいろな 色が 見えてくる ベンハムさんの こま」と、次のように話しました。

〇「このコマを回すと、白と黒しか模様がないのに、いろいろな色が見えてきます。昔イギリスのおもちゃ屋さんのチャールズ・ベンハムさんという人が作って売り出して有名になり「ベンハムのこま」と呼ばれるようになったのです。100年以上も前(1895年)からある不思議なコマです。

なぜ、白と黒の模様から赤・緑・黄・紫などの色がみえてくるのでしょう? いろいろと説明されていますが、その秘密はまだ完全にはわかっていない不思議なコマです。今日は6つの模様を用意しました。まず一つ作って遊んでみましょう。どんな色が見えるかな?」

〇作り方
・型紙から模様を切り抜いて、大きな丸い厚紙(板目紙)に貼る。真ん中の小さな穴をキリで少し大きくする。
・小さな丸い厚紙2枚(板目紙)も同様に小さな穴をキリで少し大きくしてから、大きな紙の下に重ねて貼る。3枚重なるので分厚くなり、心棒が安定してよく回る。
・ようじを軸にして差し込み、白ボンドを上下の穴の回りにつけて出来上がり。

〇「あっ、緑が見えた」「見て見て、赤がが見えてきたよ」・・・・ZOOM画面のあちこちからいっぱい声が聞こえてきました。見る角度によっても色が違います。しばらく遊んでから、「あと5つ作れるから、おうちで作って遊んでごらん」と話しました。
この写真は、小学校の科学クラブで使った資料です。
ベンハムのコマ 説明

3.クリスマス ♬ イルミネーションランプ

〇LEDリモコンイルミネーションライトを使って、楽しいクリスマスランプをつくります。なんと色が次々に12色に変化していきます! 以前は100円のLEDイルミネーションライトを使っていました。これは優れモノで、ライトの上に障子紙をかざすと、3原色がはっきりと見えて中心は白くなるのが分かります。光の3原色の実験に使えます。残念ながら100円ショップの商品は売り切れるとそれで終わりで、この製品ももうありません。私は一定数確保してあるので、時と場所によってこれで実験をしています。

光の3原色


〇作り方
・LEDイルミネーションライトをつけて、リモコン操作のやり方を話します。部屋を少し暗くしてやってもらいました。
・ライトの上に写真のようなねこ(11匹の猫の絵)と魚の型紙をかざして、グラデーションにします。背景が空色になるとねこや魚の模様が見えなくなります。
光の3原色 実験


・障子紙に蛍光マーカーで絵を描きます。見本の絵を見せて、私のいる部屋を暗くして色の変化を実感してもらいました。クリスマスツリーの周りに描いた丸い模様の色が変化する様子を確かめました。白黒の
型紙を切り抜き、障子紙に貼ります。蛍光マーカ―を使って模様を描いたり自分の好きな絵を描いたりました。
光の実験2




光の実験3


・完成したら透明なクリアポケットに挟んで、まるめて、セロテープで軽くめとめ、ライトにかぶせて、点灯してみます。やってみて、さらに絵を描き足すのも自由です(部屋を暗くして)。障子紙をもう一枚送ってあるので、次は「自分で好きな絵を描いてみよう」、と呼びかけました。オンラインサイエンス教室では、この時間の後、家庭でさらに工夫して遊ぶるようにしています。

上の写真の左側がLEDライトです。リモコンでグラデーションにしておきます。右側が、障子紙に蛍光マーカーで描いて透明なクリアポケットに入れて丸めたものです。これをLEDライトにかぶせます。


ZOOM オンラインサイエンス教室


4.ZOOM保護者会

子どもたちが夢中になっている間に、45分間、ZOOM保護者会をしました。司会は、ダ・ビンチサイエンスの青谷さん。明るい雰囲気を作り出し、保護者の方からの発言を引き出すのがうまい!
初めに少し私が話して、その後、保護者の方に「わが子のステキなところ」を話してもらいました。途中、私から保護者の方からの質問にもお答えしました。とっても楽しいひと時でした。
保護者の方のお話の一部を紹介します。(〇は講師のコメント)

●磁石(2回目)で、(同じ極同士)磁石をくっつけると、つかないで「間に卵みたいに丸いものがあるようだけど、それはなんで?」の質問に先生が答えてくれた。その後、うちで、「おふろのお湯はおけに入れると桶の形の丸くなる。水はなんで丸くなるのかな」?と、言ってました。知りたいこと、疑問がいっぱいのわが子です。
〇水はなんで丸くなるの?は、個体・液体・気体ってなんだろう?という物質の本質につながる思いですね。学校の理科で分子という勉強をするとわかってきます。知りたがりやの子どもはすばらしい。科学遊びは、そうした疑問を持つことのできる大切な体験ですね。

●子どもは思いもよらない質問を出します。(1回目)カブトムシのオスには角があってメスにはないのはなぜかっていう話で「わかった」って言っていました。後になっても、子どもは面白いところはちゃんとキャッチしているとわかったです。 
〇カブトムシは腐葉土の中に卵を産みます。土の中に卵を産むので土をほるメスは角が邪魔になること、オスは樹液を手に入れるための武器として角があることを実物をもとに話したのです。

●うちの子は、好奇心のかたまりです。サイエンス教室で終わったらいろいろ改造してすごいと思う。今は、塩水から蒸留水をつくるんだと言って、100円ショップ周りをして材料を探していまます。TVでは、「ダーウィンが来た」は録画して何度も見ている。TVの「ベーシックサイエンス」が好きです。

●とにかくわが子がかわいいです。マイペースな子で、オンラインサイエンス教室の方が、マイペースで出来るので、安心できるようです。オンラインは好きって言っています。

●生き物が好きな子で、「ダーウィンが来た」を録画して何回も見ています。サイエンス教室では1回目の生き物が楽しかったと言っています。磁石遊びで作ったものも何回もやっていました。

●まじめで優しいうちの子です。サイエンス教室でやったことは覚えていて、いつかそれが知恵になってくれるといいなと思っています。うちでキャンプをはじめたのですが、なたで切る経験をしてすぐけがをしました。ナイフはあぶないってよくわかったみたい。

●月はまるいのに、なんで丸く見えないときがあるのって聞いてきます。いろんなことになぜっ?って聞く子です。

◆ダ・ビンチサイエンス教室の同僚のオカピ―先生より
このオンラインサイエンス教室自体が実験でした。初めての試みで、低学年でオンラインで実験や科学遊びができるのか?と思っていました。しかし、子どもさんの様子や今日の保護者会でのみなさんの交流から、それが「できた」という結果が出たと思います。

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