オンラインサイエンス教室②
磁石遊び&どんぐり遊び
【事前のお知らせ】
次の様なお便りをメールで発信しておきました。その後、材料を郵送で送りました。
お願い
①はさみ・糸・1円玉と10円玉・木工用ボンド(100円ショップで可)・サインペン(黒で油性)を家庭でご用意願います。
②教材袋の魚の絵は魚釣りゲームで使います。当日までに色鉛筆で塗って、点線のところで切り抜いておいてください。全部でなくても、お子さんのやりたいだけでいいです。(無理は禁物!)。これは私が試しに色ぬりしたものです。
③教材袋の中の大き目の袋の2種類のどんぐり(たくさん)は熱湯消毒して乾燥させてあります。袋には空気穴もあけてありますが、カビ防止のため、これだけは袋の口をあけておいてください。小さい袋のどんぐり(6つ)は水洗しただけの発芽観察用です。ほかのものは当日までそのままにしてください。
袋に入れてレターパックで郵送(厚さ3㎝以内) |
これが材料です |
1.磁石につくものをみつけよう
〇「じしゃくにつくもの なあんだ?」 と言って、「うちの中で磁石につくものを探してみよう。5分後に磁石についたものと、つくとおもったけれど、つかなかったものを持ってきてください」「キッチンにいってみるといいですよ」と呼びかけました。
〇ZOOM画面で発表会。お金はつくと思ったのにつかなかったこと、アルミのものもつかなかったことが分かりました。1円玉も10円玉もコインは、磁石につかないこともわかりました。「そのわけは?(簡単に話しました)。磁石につくのは、鉄っていうものだけなんです。」と、話しました。
3.じしゃくで うごく ふしぎなくるま
(3だい つくって あそぼう)
〇12個の磁石は、N極は赤シール、S極は黄色シールを貼っておきました。(本当は、子どもにやらせたいのですが、オンラインのため省略)
〇見本の自動車を見せて、同じ極同士の磁石の自動車を近づけると、もう一台の車が、さわらないのに「逃げて」いきます。違う極の自動車を近づけると、バチッと音を立ててくっつきます。3台並べると、極を変えるといろいろと楽しめます。
「あらあら、ふしぎ。1台の車を近つけると、もう1台が動き出す。ところが、車を反対向きにすると・・・?なんでだろう?」
〇作り方の説明をしました。画面いっぱいに実物をアップして説明しました。
・磁石を、スチロール台に前に(赤)2個・後ろに(黄色)2個を両面テープでつけます。それを台車に両面テープでつけます。
・タイヤ用に心材(「しんべえ」という名前でホームセンターで売っています)に竹串の片方に瞬間接着剤をつけて刺します。台車に通したら反対側に同じようにつけます。
・かわくのを待っている間に、車体にカバーをつけます。1台目は、郵送したおいた写真のようなものを、2台目からは自分で絵を描いてつけます。
〇つくった自動車で遊ぶ
・今日は2台つくり、できた子どもから遊びました(終了後に3台目をつくります)。
・タイヤに竹串をつけたところに、白ボンドをつけました。こうしておくと丈夫になります。ボンドが乾くまでの時間をつかってどんぐり遊びをします。
4.どんぐりで、トトロ人形をつくろう
〇どんぐりのお話をしました。
「雑草と言っても、草にはみんな名前があります。みなさんは子どもだけど、一人ひとり名前があるでしょう。どんぐりもいろいろな形があって、みんな名前があります。今日は、クヌギとコナラというどんぐりを送りました。」
そして、次のサイエンス通信の内容を少しやさしくして話しました。
〇キッズサイエンス通信3号には大人向けに、次のように書いておきました。
「どんぐりにもたくさんの種類があります。春に花をさかせて、秋に実をつけます。トトロ人形で使う〇〇〇は、今年さいた花の実(ドングリ)は、冬をこして次の年の秋に実ります。どんぐりになるのに2年かかるものもあるのです。濁音の名前は2年かかり、清音の名前はその年の秋に実ります。アラカシやカシワはその年に実る仲間です。クヌギやアカガシは2年かけて(翌年)実る仲間です。
どんぐりは、秋から冬の間、森の動物の大切な食べ物になります。ネズミやリスが冬の間に土の下にかくしたおいたどんぐりの中で、食べられなかったものは、次の年に遠いところで、芽(め)を出します。こうして命のバトンを渡すのも植物の知恵です。」
〇どんぐり遊びの紹介(実物を見せながら)
・どんぐりごま
・どんぐりやじろべえ(いろいろな種類を見せました)
「近くでどんぐりを拾って、遊んでみましょう」と、呼びかけました。
〇トトロ人形づくり
キッズサイエンス通信では、修正液で白く塗って、その上にネームペンで書くように説明しています。しかし、オンラインなので、今回は白いシールを貼って、そこにネームペンで書きました。
子どもの作った作品
100円ショップで購入したケースに入れてみました。
5.子どもの質問に答えて
〇最後に、今日の感想や質問を出してもらいました。その中で一つ、こんな質問がありました。
「磁石と磁石とくっつけると(同じ極同士)、くっつかないで、真ん中に卵みたいなまるいものがあるように感じるけど、どうしてですか」
これは、キッズサイエンス通信4号に書いて、次回、少し説明しました。「なんで?」という質問がいつも、たくさん出されます。理解するには難しい内容の質問もあります。しかし、その時はよくわからなくても、「大きくなったらわかるよ」と言いながら、出来るだけこたえるようにしています。その時には難しくても・・・。この質問もその一つです。
キッズサイエンス通信4号より(これは大人向けの説明です)
「(同じ極同士)磁石をくっつけようとすると、間にいつも卵みたいなのがあるようなのはどうしてですか?」という質問への答
『磁石は。端っこが磁石パワーが強いのです。下の絵は磁力を表しています。近づけると磁力が重なって、手で押すと跳ね返されて「卵があるみたい」に感じます。これって磁石の本質を見つけたすごい質問です。すばらしい! 次回、絵を見せて説明してみます。わかるかなあ??????』
6.保護者の方からの感想(メール)
〇磁石の車はうちが八王子なので西東京バスのキャラクターが乗客になっているそうです。運転士はライオン。ライオンを描いた後にシマウマを描き、「あ!肉食動物と草食動物一緒に乗せちゃった!ヤバい!」と言ってました(笑)。今回の講座も講座が終わったあともたくさん楽しんでいました。ありがとうございました。次回の講座も楽しみにしています。
子どもの作品
〇クリップを磁石にする、という事にとても興味を持ったようでしばらくやっていました。どんぐりはコマをたくさん作って妹にあげたり対戦したりしていました。トトロは家にあった木片につけてのせてみました。
〇「養生テープをはがすとこ丸い白いやつに竹串を指すとこが楽しかったです」(子ども)。親の私は、磁石のけっこうな引き合う力に毎回びっくりしてしまいました(ガチッって激しくくっつくので)。家で、さっそく磁石車でたのしんでいる写真を送ります。こだわり車に屋根は作らない→ない方が色々モノを乗せて走れるからだそうです。写真は、釣り竿の磁石で磁石車を引っ張っているところです(o^―^o)来月の工作も楽しみにしています。
〇分かりやすさや楽しさはもちろん講座の内容が驚くほど充実しており子どももそれはそれは楽しんでおり、感謝でいっぱいです。思い切って参加させていただいて本当に良かったです^^。今日はあれから磁石の車でさんざん遊んでいました。また、今も今度はお父さんをつかまえて魚釣りで遊んでいます。
(お子さんが「これから磁石の力の証明をします」と言って、1台の磁石の車で後ろから押すと、もう1台の車が坂道を登っていく動画を送ってくださいました。)
〇工作は先生の説明がわかりやすくて子どもも迷うことなく製作できました。終わってからもしばらくどんぐり工作を黙々と続けていました。磁石の疑問も、何となく分かった様子です。磁石の同極同士の間の丸いもの、ずーっと不思議で「今度リカちゃん先生に聞いてみよっと」と今日を待っていました。先日のハチがイモムシをなぜ団子にするのか、の回答には「えぇ!そうなの?!」を連発。丁寧で分かりやすい説明をありがとうございました。次回も楽しみにしています。
7.教材「磁石」について
(キッズサイエンス通信3号より)・・・大人向け
小学校理科3年生では、「磁石につくものは鉄。磁石にはS極とN極があり、同じ極同士はしりぞけあい、違う極同士は引き合う」と学びます。今日は、この磁石の性質をつかって、まず自動車を2台作ります。終わってから家庭でもう一台つくってみましょう。(同封の両面テープは来月も使います。)
自動車の前と後ろに磁石を貼り付けます。赤いシールはN極、黄色や黄緑のシールはS極です。間違えないように取り付けましょう。当日、ていねいに説明します。作り方のこつもあります。
3台作ると、もっと楽しく遊べます。
S N S N S N と並べると?
S N N S S N と並べると?
理屈ではなく、体験で磁石の不思議に出会います。
PR 私のブログ紹介。中心は小学校5年・6年の理科200時間分の全部の内容を1時間ごとの板書を入れた先生向けのブログです。その中に昨年度のダビンチサイエンスかしの木教室の10回の内容もあります。
ネットで、「bansyonote」と検索すると番上に「板書ノート」と出ます。これをクリックして、「目次」をクリックします。その中で楽しい科学遊びを9種類紹介しています。
参考
これは、現職の時に毎月出していた「理科室だより」です。季節の変化を体験を通して感じてもらいたいと思って、身近な自然をとりあげていました。トトロ人形作りは、休み時間にいろいろな学年の子どもたちが理科室にやってきて作っていました。
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