オンラインサイエンス教室 ①「虫ってすごい」
コロナ禍の中で、サイエンス教室(低学年・幼児)が昨年のようにできなくなりました。そこで、オンラインを試行しました。
「ダ・ビンチサイエンス教室 秋のオンラインコース(3か月)」
2・3回目は、教材を参加者に送って、自宅でオンラインでの講師の話を聞きながら親子で一緒に科学遊びや科学工作。1回目は、教材を送る時間がなかったので、クイズ形式で次のようにやりました。実際の生き物を用意して画面にアップして見せたり、私の撮ったショート動画や写真を見せたりしました。
また、事前に大人向けと子ども向けのサイエンスニュースを送っておきました。当日は、保護者と子ども(兄弟も)が、各家庭で画面の向こうの講師の話を聞いて、ZOOMで発言もできます。子どもたちからは、意見はたくさん出ました。
第1回9/28 「虫はすごい!」
キッズサイエンスニュース1号(表)大人向け |
キッズサイエンスニュース1号(裏)大人向け |
見る&クイズ&お話 秋の虫を動画で見たり、クイズやお話を聞いたりして、虫たちの不思議な力・すごいチエを子どもが発見!
【虫の名前あて】
★クイズ①:「これはなんだろう?」(写真を3枚提示)
写真①(ベンケイ)カニ
写真②(アゲハ)チョウ
写真③カブトムシ
(話)今日は、虫の不思議な力(パワー)をいっぱい発見しましょう。今日からあなたは虫博士!(虫の中でも足が6本ある虫を昆虫っていいます。昆虫は羽があります。)
【虫の食べ物・大きくなるまでの「変身」を発見!】
★クイズ②:このカニ(実物提示)は何を食べるのかな?次の中で見つけよう
(いくつでもOK)
①キャベツ
②くさった葉っぱ
③ミミズ
④小さな虫
(話)答え①~④全部です。(ミミズの食べ物は土ですよ。)
このカニは何でも食べます(家ではリンゴやナシの皮、レタスも大好きでした。鰹節も好きです。虫の中には、何でも食べちゃうものがいます(人間も同じみたい)。
ベンケイガニの補足(寿命は5年以上、年に1回脱皮して大きくなる、その時共食いの危険あり)動画(30秒)ベンケイガニの食事の様子を見せました。はさみを上手に使って食べる様子に歓声があがりました。
★クイズ③:人間と違って昆虫は、生まれてから形が変わっていきます。そして、食べるものも変わっていきます。アゲハチョウの大きくなる順序を見つけてみましょう。
さなぎの実物を画面にアップして見せたり、私が育てた時の様子を話したりしました。
(話)答えは、卵→幼虫(白黒→緑=あおむし)→蛹→成虫
◆食べ物はなんだろう?
卵(食べない)
幼虫(白黒→緑=あおむし)は、みかんや山椒などの葉
蛹(食べない)
成虫(花の蜜)
幼虫が食べる葉は決まっています(食草)。モンシロチョウはキャベツなど。だから、親は幼虫になった時食べる木や草の葉の上に卵を産みます。成虫は花の蜜だけを吸います(口の形の説明)。動画(30秒)で、アゲハチョウが砂糖水を吸う様子を見せました。
★クイズ④:このショウリョウバッタは何をたべるのでしょうか?
(話)すぐ、草だと発言がありました。どんな草をたべるのか少し補足しました。ショウリョウバッタが草を食べている動画や、バッタの卵の実物を見せました。バッタの卵を見たのは、大人も子どももみんな初めてでした。また、カマキリの卵をアップで見せ、泡の中に卵がたくさんあることを話しました。画面に実物をアップするのは効果的です。「バッタやカマキリは、何も食べないであったかい毛布にくるまるように卵や蛹の姿で冬を越す。クマが穴の中で眠って冬を越すのと同じだね。」
★クイズ⑤:これはゆずの木の枝、二本あるけど、どこがちがう?
(実物提示:ゆずの枝2本)
葉の色が違う、細い、緑と白…子どもたちが発見したことを話してくれました。
(話)答えは、緑と白。そのわけは、カミキリムシ(ゴマダラカミキリ)が枝の緑の皮をたべちゃたんです。すごい食欲です。何でも食べるんじゃなくて、食べるものが決まっています。みかんの木の仲間(なつみかん・ゆずなど。山椒も食べます)の枝の皮を食べます。動画で、カミキリムシが枝を食べている様子を見せます。これも全員初めて見たようです。カミキリムシの幼虫は冬の間に、いろいろな腐った木を食べて大きくなるので、木に鋭い歯で傷をつけて、その中に卵を産みます。傷は木の枝にたくさんついている(その実物を提示)。親になったカミキリムシはミカンの仲間の木の皮に穴をあけて食べてしまいます。農家の人は枯れてしまうので困っています。害虫と言われています。この枝には(実物提示)ゴマダラカミキリムシの卵がなん十個も産み付けられているので、落ち葉や枯れ枝と一緒に飼育容器に入れておきます
★クイズ⑥:カブトムシの羽はなんまいあるでしょう?
(カブトムシ採集クワガタ.comHPより) |
(子どもたちが、4枚あることを発見)
(話)答えは、4枚ですね。カブトムシの羽は4枚あります。黒くてかたい羽根2枚、その下に薄い羽根が2枚たたまれています。飛ぶときはこれを広げて飛びます。そのわけは(お話)・・・。クワガタムシ・カミキリムシ・テントウムシも同じです。えさをさがしに遠くまで飛ぶための薄い羽根をかたい羽根をかぶせて守っています。アゲハチョウの羽も4枚。鳥と違って真っすぐ飛ばないでふらふらと飛びます(鳥に追われて逃げるアゲハを見た時のお話)。昆虫のすごい知恵です。
(キッズニュース1号の子ども向けです)
この後、時間の許す限りいろいろな動画(私が撮影)をみせました。次のものを用意しておきました。
〇カブト虫の幼虫の動画
〇木の樹液に群がる昆虫の動画
〇カブトムシの幼虫の食べ物
〇昆虫の育て方
〇アシナガバチが、ガの幼虫を捕まえて団子を作っている動画(巣に持ち帰って幼虫のえさにするのです。花の蜜も吸いますが昆虫の幼虫を食べることのが多いのです
〇チョウの目の話と絵(2枚の絵からチョウがものをどのように見ているか)
〇アリの話。ありの飼育容器の写真提示。同じ巣穴から捕まえて飼育し地面の下のアリの巣の観察。
〇鈴虫のなく秘密の話(絵を提示)
最後に、秋の虫の育て方のコツを話しました(りんごとカツオブシの法則)
ここまでで、1時間半。最後に「先生に聞きたいこと」を少し出してもらい、残りはメールで送ってもらいました。その答えを、次の様なキッズサイエンスニュース2号にして、後日メールで送りました。次回の予告をしておしまい。
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