2018-01-28

体のつくりとはたらき


【6年 体のつくりとはたらき】

NEW 授業で使えるシュート動画
「からだの中の食べ物の通り道」
体の中の食べ物の通り道


ポイント
実験・観察・プリント・模型を活用して、自分で確かめる授業を組みたてます。自分の体を知る大切な教材なので学級全体で学び合う授業を大切にします。呼吸・消化吸収と楽しい実験が盛りだくさんです。

1.ねらい

①人間は、食べ物を消化吸収して、体の中に取り入れて生きていることがわかる。(口・胃・腸の役割)
②人間は、呼吸して肺で酸素を体内に取り入れ、不要な二酸化炭素を体外に出して生きていることがわかる。
③人間は、心臓のはたらきで血液を全身に送り、血液は体内を回り酸素や栄養分を運んでいることがわかる。

2.学習指導計画

(1)教科書を見ると

①人などの動物が、何を体に取り入れているかを話し合う   
写真(メダカ・アゲハ・キリン・エイ・人)
②③吸う空気と吐いた空気の違いを調べ・まとめる      
石灰水・気体検知管
④体のどこで酸素を取り入れ、二酸化炭素を出しているか調べる 
調べ学習①
⑤ヨウ素液を使っただ液のはたらきを調べる       
→だ液で、でんぷんへ別のものに変化する
⑥⑦口から取り入れた食べ物の行方について調べる       
(消化・吸収・排出について調べる)
⑨体の中で酸素や養分・不要な物が運ばれる様子を調べる    
調べ学習③
⑩やってみよう(心臓の動きを感じよう)           
拍動数・脈拍数を調べる
⑪やってみよう(動物の血液の流れを見よう) 
顕微鏡でメダカの血流の観察
⑪確かめよう・学んだことを生かそう

(2)学習指導計画(12時間)

①人の体のしくみと役割
課題① 人間が生きていく(生命維持)ために必要なことは何か。
運動する・呼吸する・食べる・消化する・睡眠する・排便する・考える・子どもを産む・健康を保つ・水分を取る・生きようとする
まとめ ①呼吸する ②食べる・出す(消化吸収) ③脳の働き
話   脳科学の話(アメリカの青年ゲージの事故)

②③呼吸
課題② すう息とはく息のちがいを調べ、呼吸の役割を考えよう
実験①2名の児童代表で水上置換で吐く息の量を量る:2ℓ程度
⇒45分(1時間の授業)では、2Lペットボトルで2350本分の空気を呼吸している
実験②吸う空気と吐く空気はどう違うか。石灰水で調べる(全員)  
結果  吸う空気(透明) ⇒ 吐く空気(白く濁る)
実験②吸う空気と吐く空気はどう違うか。気体検知管で調べる     
結果  班活動で9班のデータ
まとめ 呼吸では酸素の一部が使われ、二酸化炭素が増える。
CO2 0.03% ⇒  3%  O2   21%   ⇒18%
(参考)酸素   21%:正常 18%:安全の限界 16%:頭痛吐き気  10%:意識不明

④⑤肺のしくみと働き
課題③呼吸の役割を調べよう
呼吸(酸素を体の中に取り入れ、二酸化炭素を体の外に出すこと。肺で行われる。
●呼吸の掲示パネル活用。気管の自作モデル教材(10㎝のホースと短いもの15個⇒班に配布してこれは何か予想する。
話:肺のしくみ、肺胞(0.1ミリが3億個)。この血液の中で行われる。
人体内蔵模型活用⇒肺の大きさと位置を確かめる。
●肺を守る骨(肋骨の働き)
骨格模型の活用8大きなもの1つと6個の小さな模型)
魚やウサギの呼吸(プリント活用)

⑥⑦消化・吸収
課題④課題④消化液の働きを調べ、消化・吸収がどのよう行われているか調べよう。
(初めに消化吸収の流れを理解させる。その後に実験も交えて詳しく学習をすすめる。)
・プリントに色塗りして、名前を書く
①口⇒②食道⇒③胃⇒④小腸⇒⑤肝臓⇒養分は血管で全身へ
⇒⑥大腸(水分吸収)⇒⑦肛門
実験A:ご飯を100回=1分間噛んで甘く感じるのを体験。
実験B:ヨウ素液で調べる(でんぷんを別のものに変えたことを確かめる
実験C:でんぷんが何に変わったのか調べる(消化液と同じ高ジアゼ錠(第一三共ヘルスケア)で、でんぷんのり(片栗粉を熱して透明になったどろどろ)が糖の変わることを確かめる。→水あめになる

⑧食べ物の種類と消化管
課題⑤いろいろな動物の消化管を調べよう
魚は、イワシ(植物性プランクトン等を食べる草食系)とアジ(イワシ等を食べる肉食系)では消化 管の長さが違う。
草食動物と肉食動物の違いは、ヒツジとライオンで比べる。

⑨血液循環
課題⑥心臓と血液のしくみと役割を調べよう。(酸素や養分はどうやって体中に運ばれるのか)
血液が養分や酸素を体中に運んでいることを理解する。また、心臓から血液が送り出され体中から戻ってくること理解する。(心臓の働きと静脈と動脈。)腎臓が老廃物をこしだす働きをしていることを理解する。
◆「はく息と脈はく」を調べよう
実験 実験用聴診器で自分のはく動を調べよう。脈拍も調べよう。(同数)血液循環図(自作)の活用
(注)心臓の弁の働きと心臓のはく動の関係を教える。

⑩血液の流れの観察
課題⑦メダカの体内の血液の流れを観察して、血液循環のしくみを確かめよう。
実験 顕微鏡でメダカの血液の流れを調べよう。(観察)200倍で観察する。顕微鏡の使い方の復習

⑪心臓と血液のはたらき(まとめ)と、ミニレポートの提示
・血液の3つのはたらき
・後半は、ミニレポート(レポートは、⑫と合わせて1.5時間を配当)

⑫ミニレポート 「科学の目で自分の体を見つめる」(別紙参照)

3.授業の流れ

(1)人の体のしくみと役割

課題① 人間が生きていく(生命維持)ために必要なことは何か。
・各自でノートに書く →①発言 ②班で相談して短冊に書いて黒板に張る (①か②) 
(運動する・呼吸する・食べる・消化する・睡眠する・排便する・考える・子どもを産む・健康を保つ・
水分を取る・生きようとする)
まとめ ①呼吸する ②食べる・出す(消化吸収) ③脳の働き
話   脳科学の話(アメリカの青年ゲージの事故)
人の体のしくみと役割の学習課題をつくる

人の体の仕組みと役割の学習課題をつくる

(2)(3)呼吸

課題② すう息とはく息のちがいを調べ、呼吸の役割を考えよう
実験①2名の児童代表で水上置換で吐く息の量を量る:2ℓ程度
⇒45分(1時間の授業)では、このクラスでは2Lペットボトルで1350本の空気を呼吸している
実験②吸う空気と吐く空気はどう違うか。石灰水で調べる(全員)ビニール袋に石灰水を入れストローで息を入れて白濁する様子を観察する。  
結果  吸う空気(透明) ⇒ 吐く空気(白く濁る)
実験②吸う空気と吐く空気はどう違うか。気体検知管で調べる     
結果  班活動で9班のデータ記入
まとめ 呼吸では酸素の一部が使われ、二酸化炭素が増える。
CO2 0.03% ⇒  3%  O2   21%   ⇒18%
(参考)酸素   21%:正常 18%:安全の限界 16%:頭痛吐き気  10%:意識不明
吸う息と吐く息の違いを調べよう

ものの燃え方の学習の時のノートを見返して、ろうそくの炎が消えた時の濃度と同じ程度だと気付かせる。

【子どものノート】
◇実験A石灰水を入れたビニール袋にはく息を入れると、白くにごる。このことから、はいた息には二酸化炭素がふくまれていたことがわかった。

◇すう息は、酸素も二酸化炭素もふつうの空気のときと同じだったのに、はく息は二酸化炭素が多くなり、酸素が少なくなっていることがわかった。また、ものが燃える時と同じ酸素と二酸化炭素の量だったのでびっくりした。

◇石灰水を入れたビニール袋にはく息を入れると、白くにごった。このことから、はく息はり空気中にふくまれる二酸化炭素より二酸化炭素がおおいことがわかる。つまり、すう息よりはく息のほうが二酸化炭素が多いという結果になる。

◇実験B 気体検知管で測定
呼吸には必要のない二酸化炭素を体内から追い出し、体内の空気の割合や必要な気体を調整するためにある。(酸素を取り入れ、二酸化炭素を出す役割)

◇考察 呼吸すると、が燃えた後のように、酸素が減り、減った分二酸化炭素がふえる。このことから、呼吸は体の中に酸素を取り入れ、二酸化炭素を外に出す役割がある。

(4)(5)呼吸の役割

課題③呼吸の役割を調べよう
呼吸(酸素を体の中に取り入れ、二酸化炭素を体の外に出すこと。肺で行われる。
●呼吸の掲示パネル活用。気管の自作モデル教材(10㎝のホースと短いもの15個⇒班に配布してこれは何か予想する。
●話:肺のしくみ、肺胞(0.1ミリが3億個)。この血液の中で行われる。
人体内蔵模型活用⇒肺の大きさと位置を確かめる。
●肺を守る骨(肋骨の働き)
骨格模型の活用8大きなもの1つと6個の小さな模型)  魚やウサギの呼吸(プリント活用)
呼吸の役割を調べよう

【子どものノート】
◇呼吸の役割は、酸素を取りこみ、脳に酸素を送ったりして生命維持をする。また酸素をすり、よぶんな二酸化炭素を出す役割がある。

(6)(7)消化・吸収

課題④消化液の働きを調べ、消化・吸収がどのよう行われているか調べよう。
(初めに消化吸収の流れを理解させる。その後に実験も交えて詳しく学習をすすめる。)
①口⇒②食道⇒③胃⇒④小腸⇒⑤肝臓⇒養分は血管で全身へ
⇒⑥大腸(水分吸収)⇒⑦肛門
授業前の板書
消化・吸収 食べ物の通り道(授業前の板書)

授業後の板書
消化・吸収 ②食べ物の通り道(授業前の板書)

実験A:ご飯を100回=1分間噛んで甘く感じるのを体験。
実験B:ヨウ素液で調べる(でんぷんを別のものに変えたことを確かめる
実験C:でんぷんが何に変わったのか調べる(消化液と同じ高ジアゼ錠(第一三共ヘルスケア)で、でんぷんのり(片栗粉を熱して透明になったどろどろ)が糖の変わることを確かめる。→水あめになる
(消化液で糖に分解するには時間がかかるので、熱するときのものは前日につくっておく)
話:唾液に含まれる消化酵素がごはんのでんぷんを消化・分解したと説明する。
【実験Cは「実験観察でつくる62の授業」「佐久間徹(フォーラムA)P179 に学んで実践しました】

(これは前年度の板書。17年度は、だ液に実験はビニール袋に変更しました)
消化液の働きを調べよう(でんぷんを糖に分解する)

【子どものノート】
結果
◇ごはんを100回かんでのみこむと、つぶがどんどん小さくなり、液体のようになり、のみこみやすくなった。また、少しあまくなっていた。
◇実験Bヨウ素液をつけたごはんだ液をつけてつぶすと、青紫色だったコメが白っぽくなっていった。このことから、だ液には消化の役割があることがわかった。でんぷんを何か別のものに変化。
◇ヨウ素液をつけたごはんにだ液をつけてつぶすと、青むらさき色から、とう明になる。このことから、消化液にはでんぷんを変化せることができることがわかる。
◇実験C消化液の働きで水にとけないでんぷんをどのように、何に変化させたか調べた。につまったら水あめになった。①あまい、②水に溶ける、③消化しやすい、結果、糖になった。
◇ごはんを100回かんでからのみこむと、粒が小さくなり少し甘くなった気がしました。
形の変化 ふっくら もちもち⇒こまかい、小さい
味の変化 少し甘い、どんどん甘い、

考察
◇食べ物の通り道には、それぞれに消化・吸収するための役割があることがわかりました。コメやじゃがいもを食べたとき、でんぷんが入っているのに消化できるのは、消化液を出し、運動をして、糖に変えているからだとわかりました(糖になって取り入れられる)。
◇実験の結果から、消化液ででんぷんを少し液体化させて、体内の温度ででんぷんを水に溶ける糖に変えたということがわかった。
◇ごはんを100回かんでからのみこむと、ほとんど細かくなっていて、あまくなり、水っぽくなっていた。ヨウ素液をつけたコメにだ液をつけてつぶすと、黒っぽかったヨウ素液が白っぽくなった。このことから、だ液はでんぷんをほかのものにかえるはたらきがあることがわかった。だ液はでんぷんを消化するはたらきがある。

【だ液の実験】
唾液の実験(ヨウ素でんぷん反応)

【でんぷんを糖に分解する実験】
でんぷんを糖に分解する実験

(以前は50mlのビーカーで、今はチャックつきのビニール袋)
消化酵素が入ったので、でんぷんが糖に分解され、煮詰めると水あめになる
(理科室中に甘い香りが漂う瞬間)

(8)食べ物の種類と消化管

課題⑤いろいろな動物の消化管を調べよう
●魚は、イワシ(植物性プランクトン等を食べる草食系)とアジ(イワシ等を食べる肉食系)では消化管の長さが違う。
●草食動物と肉食動物の違いは、ヒツジとライオンで比べる。ビニールロープで、羊用の48メートルとライオン用の8メートルを作る。教室をぐるーと二回りするヒツジの小腸の長さを見て、子どもたちは食べ物の違いによる消化のしかたの違いに気が付く。
食べ物によって消化管の長さが違う

【子どものノート】
◇いろいろな動物の消化・吸収
◇考察 小腸の長さは、食べているものによってちがうということがわかりました。肉食動物のライオンは小腸が8mで、草食動物のヒツジは48mということがわかりました。草食動物の食べ物の方が消化に時間がかかるから小腸が長いとしりおもしろいとおもいました。
◇考察 草食の動物は肉食の生物よりも腸が長い。ライオンは腸の長さが体長の4倍ぐらい。草食の羊は体長の24倍ぐらいある。肉食動物は草を食べる草食動物を食べる。羊の小腸は教室を一回り以上する長さだった。消化管の長さは、それぞれの動物の食べ物に関係しています。動物によって消化管の長さがちがうのにおどろきました。
◇考察 ライオンの小腸は約8メートルだった。だから身軽に走れるんだと思った。羊の小腸は48メートルだったので、すごく長いなと思いました。
草食動物と肉食動物の消化管

【腸の長さの比較のやり方は、「理科の授業6年」(江川多喜雄)子どもの未来社P58に学んで実践しました】

(9)血液循環

課題⑥心臓と血液のしくみと役割を調べよう。(酸素や養分はどうやって体中に運ばれるのか)
血液が養分や酸素を体中に運んでいることを理解する。また、心臓から血液が送り出され体中から戻ってくること理解する。(心臓の働きと静脈と動脈。)腎臓が老廃物をこしだす働きをしていることを理解する。
◆「はく息と脈はく」を調べよう
実験 実験用聴診器で自分のはく動を調べよう。脈拍も調べよう。(同数)血液循環図(自作)の活用
(注)心臓の弁の働きと心臓のはく動の関係を教える。
心臓と血液の役割

これは、自然教室の日程の関係でこの単元を組み変えて、6月に実施した時の板書です。
血液循環の仕組みと役割

【子どものノート】
◇考察 酸素や養分は血液によって体の中を運ばれている。血液は心臓のはたらきで全身に送り出され、やがて心臓にもどってくるということが分かった。

(10)血液の流れの観察

課題⑦メダカの体内の血液の流れを観察して、血液循環のしくみを確かめよう。
実験 顕微鏡でメダカの血液の流れを調べよう。(観察)200倍で観察する。顕微鏡の使い方の復習
メダカの血流の観察

【子どものノート】
◇観察 血液のメダカの流れは、心臓から尾びれにいく血液のほうが流れが速く、尾びれから心臓にいく血液の方が流れがおそかったです。また、尾びれから心臓に行く血液はすこしにごっていました。
観察 肉食動物は消化が速く、草食動物は消化がおそいということがわかりました。また、差は草食が48m、肉食が8mと、40mも腸の長さがちがったのでびっくりしました。教室を肉食は2.5周ぐらい回ったので、たいへんでした。
◇メダカの血液は右に動くのと左に動くのが分かれていました。心臓から出ていくのと心臓にくるのがある。右に動くのは黄色っぽくて、左に動くのは白っぽかった。
◇メダカの体の中では、尾びれに向かって流れる血液と、心臓に向かって流れる血液が見えた。そして、心臓から尾びれに向かって流れる血液は速い。また、尾びれから心臓に向かって流れる血液の方は、ゆっくりしていた。

(11)(12)心臓と血液のはたらき・ミニレポートづくり

・血液の3つのはたらき
・・後半は、ミニレポート(レポートは、⑫と合わせて2時間を配当)
血液の3つの働き



4.教材研究

(1)レポート

「科学の目」で自分の体を見つめる              

次の3つの中から、1つ選んで、2つの内容をノート1~2ページでまとめます。
(教科書、授業でやった実験や観察のノートを使って)
①呼吸
・吸った空気のゆくえを、イラスト・図・文章まとめよう。
・肺の仕組みと役割を書こう。 
➁消化・吸収
・食べ物のゆくえを、イラスト・図・文章まとめよう。
・消化液・胃・腸の仕組みと役割を書こう。
③血液
・血液のはたらきを、イラスト・図・文章まとめよう。
・心臓の仕組みと役割を書こう。

(2)子どもに紹介し、学校図書館にコーナーを作った本のリスト

ラベル  書名(シリーズ・全集)   著者    出版社
491人のからだ(ニューワイド学研の図鑑) 学研
491からだの不思議がわかる! 山田真 "実業之日本社
491ワハハ先生のからだの話 山田真 フレーベル館
490人間・人体のなぞふしぎ
 (学習に役立つ なぞ・不思議ワールド 5)平松不二夫監修 あかね書房
491からだの不思議 ヒトの体を探検しよう
休みなく働く60兆の細胞(子供の科学サイエンスブック)石垣武男  "誠文堂新光社"
490心臓と肺 いのちをささえてお休みなしだ!
(OTSUKA漫画ヘルシー文庫 属2-2)日本医師会監修 大塚製薬
490胃と腸  変身!食べもの→エネルギー
(OTSUKAまんがヘルシー文庫 続2-3)日本医師会監修 大塚製薬
490水分と体 は水でできている!?
(OTSUKAまんがヘルシー文庫 続2-5)日本医師会監修 大塚製薬
491血液のふしぎ絵事典  成分・型から検査でわかることまで 梶原竜人監修 PHP研究所   
491学習図鑑 からだのかがく 消化 細谷亮太監修 ほるぷ出版
491学習図鑑 からだのひみつ 血液のはたらき 木利昌久 ほるぷ出版
491人のからだ(ポプラディア情報館)ポプラ社
491人のからだ 講談社 パノラマ図鑑)講談社
491"からだの不思議図鑑 人体のしくみがひと目でわかる!"竹内修二監修 PHP研究所
491からだをまもる免疫のふしぎ 日本免疫学会 羊土社
491"600人の小学生からとどいたたくさんのなぜ? 人のからだのなぜ?山田真監修 偕成社
491実物大 人体図鑑③ 内臓 坂井建雄 ベースボールマガジン
491ドキドキ心ぞうの研究 (たくさんのふしぎ傑作集) 柳生弦一郎 福音館書店
491"竹内修二先生の はて・なぜ・どうしてからだのしくみクイズ
①感じる・考える・行動するしくみ 坂井修二 合同出版
②からだをつくる・動かす・循環のしくみ
③栄養・エネルギー・浄化のしくみ
④健康・病気・ダイエットのしくみ
⑤命の誕生・からだの成長・性のしくみ
491科学のおはなし からだのふしぎ 細谷亮太 PHP研究所


植物の養分と水の通り道

【6年 植物の成長と①養分 ②水の通り道】

ポイント

教科書では、日光の関わり(光合成)と水との関わりが別の単元になっていました(同じ単元にまとめてある教科書もあります)。植物は養分のでんぷんを自分で作り、水に溶けないでんぷんを糖に変えて体中に運び、成長に使います。さらに、その一部を再びでんぷんに戻して(分解)、種子や芋などの中に蓄えたりします。こうした植物の不思議さとその素晴らしさに気付かせたい単元です。水の通り道は中学で出てきますが、顕微鏡を使ってしっかりみせます。

1.ねらい

植物が葉で養分をつくる働きや水分の行方を観察する活動を通して次の2点の理解を図り植物の体について興味関心をもって考える態度を育てる。植物教材の単元2と4は、連続して扱った。
1.植物の葉に日光が当たるとでんぷんが出来ることを理解する。(光合成)
2.根、茎、葉には水の通り道があり、根から吸い上げた水は主に葉から蒸散していることが分かる。

2.学習指導計画

(1)教科書を見ると(10時間)

◆「植物の成長と日光の関わり」では、
①日光が植物の成長とどのようにかかわっているか話し合う 
②実験計画をたて、午後、葉にアルミニウム箔をかける。
③翌日、植物の葉に日光が当たるとでんぷんができるか調べる。
→湯の中で葉を煮て、ヨウ素でんぷん反応(エタノール使用は紹介)
④実験結果をもとに、葉に日光があたるとでんぷんができるか考える。
→養分は成長に使われる
⑤「たしかめよう」「学んだことを生かそう」

◆「植物の成長と水の関わり」では、
⑥根から取り入れた水がどこを通るか調べる→顕微鏡で観察
⑦実験結果から水がどこを通るかまとめる
⑧葉から水が出ているか調べる→ビニール袋をかけて比較(蒸散作用)
⑨葉の表面を調べる→気孔の観察
⑩確かめよう・学んだことを生かそう

教科書では、光合成については、2日連続での取り扱いになっている。
①天候の関係でこのようにできる条件は少ない。
②理科専科として3クラス教えているので決められた時間内でやらなくてはならない、という制約がある。本来、子ども自身がセットするのがいいのだが、教師が天候を見てあらかじめ実験用の葉を用意し冷凍庫で保存しておく。でんぷんは、水に溶けずにそのまま保存される。これだといつでも実験できる。(フリーザーバックで冷凍すると何か月でも保存できる。

(2)学習指導計画(9時間)

(1時間目)生物どうしのつながり
課題①次の動物は何を食べますか。そのことから何がわかりますか
(2時間目)植物の成長と養分(課題づくり)
課題➁動物は栄養を他の動物や植物から取ります。植物は、成長に必要な栄養をどう取り入れるのだろうか。それはどこでどうやってつくるのだろうか。
(3時間目)(4時間目)植物の成長と栄養分(光合成)
課題③植物の葉に着目して(前時の話し合いをもとに)栄養分を、①いつ、②どのようにつくりだすのか実験で確かめよう。
(5時間目)光合成のまとめ
植物は、光合成ででんぷんをつくり、酸素も空気中に出している(まとめ)
(6時間目)(7時間目)植物の成長と水
課題④成長に必要な水をどのように運んでいるか調べよう(8時間目)植物の成長と日光・水(まとめ)(9時間目)NHKビデオを活用して学んだことを振り返る。
(8時間目)植物の成長と日光・水(まとめ)
(9時間目)NHKビデオを活用して学んだことを振り返る。

3.授業の記録

(1時間目)生物どうしのつながり

課題① 次の生物は何を食べますか。 
(ライオン かまきり きりん ナナホシテントウムシ、めだか等)
ライオン→インパラなどの草食動物→草
かまきり→バッタ→草(ちょう→花のみつ)
きりん→木の葉・小枝    
ナナホシテントウムシ→アブラムシ→草のしる
めだか→動物性プランクトン→植物性プランクトン
○最後は植物になる。(肉食動物も草食動物もその食べ物を辿っていくと植物になる。)
食べる・食べられるの関係


〇教師が示したものを班ごとに動物を決めて同じように矢印で食べ物を書いて掲示した授業(1.5時間)と話し合いで予想を書いていく1時間扱いの両方を提示します。

下の写真は、以前カードを示して生物を分類し、植物で学ぶことをはじめに確認して授業をした時のものです。
こどもたちがカードに書いて、考え合いました。


【子どものノート】
◇考察 食べる・食べられる関係で最後は植物。何のために食べる?生きるエネルギーになるため。
◇考察 動物は動いて栄養分を体の中に取り入れるが、植物は動けないので栄養分を自分でつくる。
◇考察 動物は、動物または植物を食べ栄養分をとって生きている。植物は動けないから自分で栄養分のでんぷんをつくり、根で水をすいあげている。動物はものをとるために動いている。
◇考察 このことからわかったことは、大きいものが小さいものを、強いものが弱いものを、肉食動物が草食動物を、草食動物が草などの植物を食べる。

【子どもがこのほかの動物についてノートに書いたもの】
生物のつながり
めだか⇒ミジンコ⇒植物性プランクトン
だんごむし⇒枯れ葉
ライオン⇒キリン⇒草 シマウマ⇒草 ガゼル⇒低木の草
食べる・食べられるものの最後は植物。植物は栄養を他からとれない。自分でつくらないと生きていけない。

 

(2時間目)植物の成長と養分(課題づくり)

課題➁ 動物は栄養を他の動物や植物から取ります。植物は、成長に必要な栄養をどう取り入れるのだろうか。それはどこでどうやってつくるのだろうか。
○(5年の学習の振り返り)
問1:インゲンの発芽の条件は?      
→児童:水   空気  適温
問2:発芽の栄養は何だったのだろうか?どうやって確かめたのか?  
→児童:種子の中の子葉の養分、でんぷん
→児童:ヨウ素デンプン反応で確かめた(青紫色)
問3:インゲンの成長の条件は?      
→児童:日光  肥料
問4:植物が成長するための栄養は何か? どこでつくるのだろうか?     
→児童:植物の発芽の養分はデンプンだった。動物の様に他から取ってこないから、種子の養分はでんぷんだから、でんぷんを作るのではないか。

〇話し合いで出た意見は、
・養分とは何か →でんぷん、水、土の中の養分、生きるために必要なもの、など
・どこでつくるのか→花の膨らんでいるところ、葉(一番多いから)
ここが一番多くの意見が出た。根や茎、葉なの役割について意見が出された。
根・・・植物を支えたり水を吸い上げたりする。
茎・・・体を支える。水を運ぶ。
花・・・子孫を残す(5年の学習から)
葉・・・養分をつくるのではないか。他より面積が広いので一番たくさんつくれるから。
・いつつくるのか→昼、必要な時、条件のそろった時  など
・どうやってつくるのか→日光、水 など
〇補足:ファン・ヘルモントの実験について話す。

(3時間目)(4時間目)植物の成長と養分(光合成)

課題③植物の葉に着目して(前時の話し合いをもとに)栄養分を、①いつ、②どのようにつくりだすのか実験で確かめよう。  
前の時間の話し合い活動を振り返り、話し合いを始める
問① 養分は何か?植物の発芽のことを思い出して考えよう。
児童 種子の発芽の時の養分がでんぷんだったから、デンプンをつくるのではないか。
児童 葉でつくるのではないか。「葉が一番面積が広いから」などの意見
問➁ 観察方法を考えよう
B 日光に当てる→夕方までそのまま
C 日光に当てない→夕方までそのまま
問③ 朝、実験を始める時にはデンプンがあったのか、ないのか?どうやって調べる?
児童 朝 前の日の夕方から日光を当てないでおいて、(A)の葉を調べる。
A:前日夕方段ボール箱をかぶせる→朝、葉を取る。                
B:前日夕方ボール箱をかぶせる →朝、箱を取り昼間日光に当て夕方取る。日光あり
C:前日夕方ボール箱をかぶせる →朝、そのままにしておき夕方葉を取る。日光なし
光合成の観察から植物の栄養分について考えました。

2枚目の板書は、観察カードを用意した年の実践した時の板書です。
3通りのやり方で、葉で、でんぷんをつくる条件を調べました。

〇アルコールで葉を脱色して、ヨウ素液で調べる。でんぷんを作っていることが実験から分かる。(日光が当たると葉で光合成でデンプンをつくる)
・実験 日光をあてた葉とあてない葉の比較 
・A・B・Cの3種類を比較する → ヨウ素でんぷん反応

【段ボールを一株にかぶせる】
段ボールを、ホウセンカの株にかぶせました。

【左からA・B・C】

ヨウ素でんぷん反応

【子どものノート】
◇考察 
AとCは色が変わらなかったので、でんぷんがないことが分かった。Bには青むらさき色に変化し
たので、でんぷんがあることがわかった。なので、この実験から、日光が当たるときでんぷんをつ
くっていることがわかった。Aで夕方から朝までかぶせておくと、でんぷんがなかったので、日光
が当たっているときの朝から夕方までがでんぷんをつくっているんだと思った。なので、葉に日光
があたるように植物はなっているんだと思った。夜のうちにでんぷんを運び、成長に朝つかってい
るとわかった。

◇考察 
この結果から植物は葉で日光が当たっている時に養分をつくっていることがわかった。しかしなぜ
AとCのでんぷんがなかったのだろうか?それは夜にでんぷんを茎で運び成長のために使ってい
るということがわかる。

◇考察 
Bにはでんぷんがあった。AとCはでんぷんがなかった。AとCの共通点は日光にあたっていない
ことである。Aを調べる理由はBCが夕方に葉をとるからだと思う。Aは朝の時にでんぷんがなか
った。Bとくらべると、Bも朝の時にでんぷんがないと考えられる。夕方に葉をとりでんぷんがあ
ったということは、朝から夕方の日のあたっている時にでんぷんがつくられたのである。Aを調べ
ることで、いつでんぷんがつくられたのかがわかる。光をたくさんうけられる場所は葉だから、葉
で光を受ける。

(5時間目)光合成(まとめ)

〇教科書では、「葉でつくられたでんぷんはどこへ」と「ジャンプ」欄でふれている。
植物が光合成で、でんぷんを作り出し、それを糖に変えて全体に送り、その一部を再びでんぷんに
戻して、いも類などにして蓄え、子孫を残すというはたらきについて知らせたい。5年で学習した
子孫を残す働きを振り返り、化学反応式(中学で学ぶので覚えなくていいからと言って)取り上げ
た。植物の営みの不思議さに「すごい」という子どもたちの感想がある。
中学校で学ぶ化学反応式にもふれました。

問:でんぷんは、水に溶けない。植物はどうやって葉で作ったでんぷんを体中に送るのだろうか?
教科書「ジャンプ」と学校図書館の本も活用する。

単元を入れ替え先に学んだ「人の体」で、人間がだ液(消化液)で、でんぷんを水に溶ける(消化しやすい)糖に変えることを実験で取り扱っている。
でんぷんを夜の間に糖に変えて植物の体中に送ることを説明や問答で理解させる。植物の持つすば
らしい「知恵」に驚きの声があがる。さらに、イモ類は再びそれを水に溶けないでんぷんに変えて
保存する事にもふれる。学校図書館の本を紹介する。
植物の栄養分のまとめです。

(6時間目)(7時間目)植物の成長と水

課題④成長に必要な水をどのように運んでいるか調べよう。
観察 葉の気孔の観察をする。(呼吸・蒸散作用をする葉の観察)・・・・師管・導管の観察
天候により、4・5時間目と前後しても出来るときにこの観察を行うとよい。
◆葉の気孔の観察
◆葉を取ったホウセンカと葉のついたホウセンカの比較観察(植木鉢に一株植え替えて、花壇の土の中に入れておく。ビニール袋で覆いをして、授業のとき教室に持ってくるとよくわかる。
◆根から吸い上げた水や光合成でつくった養分の通り道を調べよう
葉や茎の道管の観察です。

2枚目の板書は、「根から取り入れた水は、どのように運ばれ、どのように使われるのだろうか」という課題設定にして授業をした年度のものです。
葉や茎の道管を観察しました。

【葉の有無を比べるーペットボトル】
ペットボトルを使って観察しました。



【鉢植えで葉の有無を比べる】
鉢植えを使って観察しました。

【左が葉をとったもの、右は葉があるもの】
左が葉をとったもの、右は葉があるもの

【葉のあるもの】
葉のあるものは蒸散作用で袋の中に水がたくさん。

【葉のないもの】
葉のないものは、袋の中に水滴がほとんどつきません。

(8時間目)植物の成長と日光・水(まとめ)


〇板書のような図を書いて、この単元で学習したことを振り返りました。
(天候の関係で気孔が閉じていたクラスはもう一度気孔の観察を行いました)
植物の成長と日光・水のまとめの授業の板書です。

【子どものノート】
〇考察
葉は日光のあたる昼に水と二酸化炭素と取り入れて、成長に必要なでんぷんや、酸素をつくりだす。この酸素はよぶんにつくってしまったものである。養分であるでんぷんは、夜、成長するために運ばれて、朝はほとんどがなくなっています。植物も人間と同じように呼吸をしていることもわかった。

 〇考察
今日の学習で、植物は日のあたる昼にたくさんでんぷんを作っていることがわかった。朝はでんぷんがあまりありませんでした。なので、朝までに昼に作り出したでんぷんを使い切ったということです。日光ででんぷんをつくりだすことを光合成ということがわかりました。また、二酸化炭素と根からすいあげた水ででんぷんをつくる植物ですが、必要のない酸素もつくってしまい、空気中に出します。それをわれわれ動物が使い、二酸化炭素をまた出すというのをくりかえします。このようなことを今日の授業で学びました。

(9時間目)NHKビデオを活用して学んだことを振り返る。

1学期末に行っているノートコンクールの予告を行う。
単元の最後のまとめです。

水溶液の性質

【6年 水溶液の性質】

ポイント

社会科でも学ぶ地球環境問題を考える土台になる知識を学べる単元です。酸性・アルカリ性の水溶液の性質がわかると、「酸性雨ってなぜ問題になるのか」「お風呂掃除の洗剤に『まぜるな危険』とか書いてある理由もわかります。社会や身近な生活ともつなげて考えると、「理科って楽しいな」と思える学習になります。

1.ねらい

1.水溶液の3つの性質を理解させる。…知識・理解

①水溶液には、酸性・アルカリ性・中性のものがある。

②水溶液には、金属を変化させるものがある。

③水溶液には、気体が溶けているものがある。

2、リトマス紙を使って、水溶液を酸性・アルカリ性・中性に分けることができるようにする。・・技能

3、水溶液の性質について実験の結果・考察をまとめることができる・・・思考・表現

4、進んで実験に参加し予想をたて実験に参加する。(紫キャベツ溶液で絵をかくことも含めて)関心意欲

2.学習指導計画

(1)教科書を見ると

【関心・意欲・態度】水溶液の性質に興味・関心をもち,その性質を調べる実験を進んで行おうとする。
【思考・表現】溶けている物,色,においなどから,それが何という水溶液であるかを推論し,その考えと結論をわかりやすく表現している。
【技能】水溶液を扱う実験を安全に行い,その結果を正確に記録している。
【知識・理解】水溶液は,溶けている物やにおい,酸性・アルカリ性・中性などで分けられることを理解している。

1.酸性・アルカリ性の水よう液(6時間)                   
学習事項
①水溶液とリトマス紙          
②水溶液の区別             
③やってみよう[ムラサキキャベツ液を作ってみよう]
学習内容
○色やにおいで区別できない水溶液を区別する方法について話し合う。
○リトマス紙の使い方や薬品の扱い方などを知る。
○リトマス紙を使っていろいろな水溶液を区別する。
ムラサキキャベツ液を作り,水溶液を区別したり色の変化を利用して絵を描いたりする。

2.金属をとかす水よう液(4時間)                  
学習事項
①塩酸とアルミニウムの反応     
②塩酸・水酸化ナトリウムの水溶液と金属の反応
学習内容
○塩酸がアルミニウムを溶かすかどうかを調べる。また,アルミニウムが溶けた液がもとの塩酸と同じかどうかを調べる。
○実験の結果から,塩酸がアルミニウムを変化させたか考える。
○塩酸はアルミニウム以外の金属も溶かすか,また塩酸以外の水溶液も金属を溶かすかを調べる。

3.気体がとけている水よう液((⒊時間)               
学習事項
①二酸化炭素と水            
②ふりかえろう
学習内容
○二酸化炭素が水に溶けるかどうかを調べる実験を行う。
◎ふりかえろう・学んだことを生かそう

(2)学習指導計画(13時間) 

①課題1.次の中で、水溶液はどれですか。(班ごとに試験管に溶液を入れて観察)
(ザラメ糖水、食塩水、ミツカン酢、小麦粉+水、炭酸水、アルコール、生ミックスジュース
◆溶けるとは、①粒が見えなくなり均一になる。    ②透明になる(無色透明、有色透明)
◆水溶液とは、物(固体・液体・気体)が、水に溶けたものである。

②課題2.次の水溶液は、どのような仲間わけができるだろうか。(水溶液の見分け方)
①酢 ②食塩水 ③水酸化ナトリウム水溶液 ④ザラメ糖水 ⑤塩酸  ⑥炭酸水 ⑦石灰水
方法 ア、飲めるものと飲めないもの        イ、有色と無色   
ウ、水溶液の性質  酸性とアルカリ性と中性(課題意識を持たせる)→リトマス紙で調べる

③課題3.リトマス紙で水溶液を酸性・アルカリ性・中性に区分けしてみよう。
・予想をする 酸性-すっぱい アルカリ性-ツルツル  生活の中にある実感
・実験をして確かめる。酸性・アルカリ性は水溶液の性質であることがわかる。

④リトマス紙で身の回りの水溶液の性質を調べてみよう。

⑤⑥⑦課題4.酸性・アルカリ性の水溶液が金属をどう変化させるか調べよう。
実験:塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中に金属(アルミニウム・鉄・銅)を入れて変化の様子を調べよう。
④⑤酸性(塩酸)を調べる
⑥ アルカリ性(水酸化ナトリウム水溶液)を調べる                        

⑧⑨課題5.塩酸をアルミニウムの中に入れたら、泡を出して(A)・発熱して(B)・溶けた(C)。 そして、蒸発させると白い粉が出てきた。これはアルミニウムだろうか。確かめる方法を考えて実験して確かめよう。
実験:白い粉を塩酸の中に入れて確かめる。・・・・・上記のABCの観点で比べる。
結果:泡を出さずに、発熱せずに、溶けた(無色透明)。アルミニウムとは違う反応→アルミニウムではなく違う物質に変わっていたことがわかる。
2AL+6HCL → 2ALCl3+3H2…参考(中学での授業)
酸性の水溶液の塩酸は、金属を溶かしてほかの物質に変える性質がある。

⑩金属を変化させる水溶液の性質をまとめよう

⑪課題6:水に二酸化炭素を溶かせば炭酸水になるか調べよう。
実験・:ペットボトルの中の水に二酸化炭素(気体)を入れてよく振る。
結果:ペットボトルがへこむ。中の液体に石灰水を入れて、これが炭酸水だと確かめる。

⑫⑬課題7:酸性・アルカリ性の水溶液で、水溶液の酸性・アルカリ性を調べてみよう。そして、紫キャベツを塗った紙に絵を描こう。

3.授業の記録

(1)課題1.次の中で、水溶液はどれですか(班ごとに試験管に溶液を入れて観察)

1:ザラメ糖+水  2:食塩+水    3:ミツカン酢  4:小麦粉+水
5:炭酸水     6:生ジュース(粒入り)
◆溶けるとは、
①粒が見えなくなり均一になる。
②透明になる(無色透明、有色透明)
◆水溶液とは、物(固体・液体・気体)が、水に溶けたものである。
個体・液体・気体 + 水 = 水溶液
ものが水に溶けて水溶液になったものの性質を調べるということを理解させる。
物が溶けるとは何かを考える

(2)課題2.次の水溶液は、どんな仲間わけができるか。(水溶液の見分け方)

①酢 ②食塩水 ③水酸化ナトリウム水溶液 ④ザラメ糖水 ⑤塩酸  ⑥炭酸水 ⑦石灰水
方法 
ア、飲めるものと飲めないもの
イ、有色と無色   
ウ、水溶液の性質  酸性とアルカリ性と中性(課題意識を持たせる)→リトマス紙で調べる
水溶液は、どんな仲間わけができるか

(3)課題3.リトマス紙で水溶液を酸性・アルカリ性・中性に区分けしてみよう。

・予想をする 酸性-すっぱい アルカリ性-ツルツル  生活の中にある実感
・実験をして確かめる
・酸性・アルカリ性は、水溶液の性質であることがわかる。酸性度・アルカリ性度の段階を知る。

〈酸性・アルカリ性の強さ〉
酸性              中性         アルカリ性
0               7           14     ph
|               |            |
塩酸 レモン汁  炭酸水   食塩水    石灰水   水酸化ナトリウムの水溶液
赤    ピンク             黄緑     黄色
青いリトマス紙を赤くする            赤いリトマス紙を青くする
リトマス紙で水溶液を酸性・アルカリ性・中性に区分けしてみよう





酸性・アルカリ性 書き込み用紙
(4)リトマス紙で身の回りの水溶液の性質を調べてみよう。
家庭から様々な水溶液を持ち寄り、リトマス紙で調べる。
・りんご・大根・人参などの野菜や果物→すりおろす
・レモン・みかん・カボスなどの果物→果汁をしぼる
・トイレ用洗剤 洗濯用各種洗剤、
・風呂用の「温泉のもと」・バブ・
・ジュース類(生ジュース・無果汁・炭酸入りなど)
・紅茶・ウーロン茶・コーヒーなど

 

(5)(6)(7)課題4.酸性・アルカリ性の水溶液が金属をどう変化させるか調べよう。

実験:塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中に金属(アルミニウム・鉄・銅)を入れて変化の様子を調べよう。
④⑤酸性(塩酸)を調べる        (注)銅は実施した年度と実施しない年度がある
⑥ アルカリ性(水酸化ナトリウム水溶液)を調べる                        
⑦追加実験:リトマス紙で身の回りの水溶液の性質を調べてみよう。
酸性・アルカリ性の水溶液が金属をどう変化させるか調べよう

酸性・アルカリ性の水溶液が金属をどう変化させるか調べよう
【塩酸をアルミ箔に】
塩酸をアルミ箔にたらすとチリチリと音をたて、穴が開きました。

50mlのビーカーにかぶせたアルミ箔に濃い塩酸をたらすと、チリチリと音を立て、穴が開く。

【反応中のアルミ片】
反応中のアルミ片の様子です。

【反応後のアルミ片】
反応後のアルミ片の入った試験管

【ゆっくり反応する鉄片】
ゆっくり反応する鉄片です。

【変化しない銅片】
変化しない銅片です。

【子どものノート】
◇実験結果
アルミニウムを塩酸に入れる たくさんあわをぶくぶく出して、だんだん塩酸が黒くなってきた。あわが試験管の半分まで来て、それから元の高さにもどって、粉々になってあつくなった。
鉄を塩酸に入れると、入れてから少したつと、おだやかにあわを出し、鉄にあわがついた。熱くならなかった。
アルミニウムを水酸化ナトリウム水溶液に入れると、入れてから少したつと、細かいあわをおだやかにだして、だんだん白っぽくなってきた。長い間、あわを出し続けている。あつくならない。
鉄を水酸化ナトリウム水溶液に入れると、変化なし。⇒とけない

◇考察 
アルミニウムを塩酸に入れると、あわを出し発熱してとかしていて、鉄を入れると、発熱せずゆっくりながらも、あわがでてきて、とけていきました。このことから、塩酸はアルミニウムも鉄も溶かすことがわかりました。アルミニウムを水酸化ナトリウム水溶液に入れると、白いあわを出してとけていき、鉄を入れると、変化しませんでした。このことから、水酸化ナトリウム水溶液はアルミニウムを溶かすことがわかりました。

(8)(9)課題5.塩酸をアルミニウムの中に入れたら、泡を出して(A)・発熱して(B)・溶けた(C)。 そして、蒸発させると白い粉が出てきた。これはアルミニウムだろうか。確かめる方法を考えて実験して確かめよう。

実験:白い粉を塩酸の中に入れて確かめる。・・・・・上記のABCの観点で比べる。
結果:泡を出さずに、発熱せずに、溶けた(無色透明)。アルミニウムとは違う反応→アルミニウムではなく違う物質に変わっていたことがわかる。

2AL+6HCL → 2ALCl3+3H2…参考(中学での授業)
塩酸をアルミニウムの中に入れたら、泡を出して・発熱して・溶けたそして、蒸発させると白い粉が出てきた

塩酸をアルミニウムの中に入れたら、泡を出して・発熱して・溶けた。そして、蒸発させると白い粉が出てきた酸性の水溶液に塩酸は、金属を溶かしてほかの物質に変える性質がある。

【塩酸を蒸発させる 演示実験】
塩酸を蒸発させる 演示実験

(10)金属を変化させる水溶液の性質をまとめよう

金属を変化させる水溶液の性質をまとめよう

金属を変化させる水溶液の性質をまとめよう

(11)課題6:水に二酸化炭素を溶かせば炭酸水になるか調べよう。

実験・:ペットボトルの中の水に二酸化炭素(気体)を入れてよく振る。
これが、炭酸水かどうかどうやったら調べられるから考える。 →1学期の物の燃え方の学習を想起し石灰水が白く濁るかどうかで確かめられるという方法を考えさせる。
(その他に、リトマス紙で調べる、熱するなどの方法も出と予想)
結果:ペットボトルがへこむ。中の液体に石灰水を入れてこれが炭酸水だと確かめる。
水に二酸化炭素を溶かせば炭酸水になるか調べよう

水に二酸化炭素を溶かせば炭酸水になるか調べよう

(12)(13)課題7:酸性・アルカリ性の水溶液で、水溶液の酸性・アルカリ性を調べてみよう。そして、紫キャベツを塗った紙に絵を描こう。


酸性・アルカリ性の水溶液で絵を描こう
酸性          中性       アルカリ性
0           7           14
|           |            |
塩酸 レモン汁   炭酸水   食塩水     石灰水  水酸化ナトリウムの水溶液
赤       ピンク                黄緑        黄色
酸性・アルカリ性の水溶液で絵を描こう

4.教材研究

「水溶液の見分け方が分かる」指導案(略案)

本時の展開
学習活動(○指導方法等の工夫  ★評価)

1.5年「ものの溶け方」の学習を振り返り、『○○が水に溶ける』と『○○が溶ける』の違いに気付く。
課題①:次の中で水溶液はどれですか。
○5年3学期の学習での学級アンケート結果表(模造紙)を提示して振り返らせる。

2.課題①の予想を書き、発表する。
(水溶液でないと思うものはその理由を書く)
★水溶液とそうでないものの違いを5年の学習を振り返って書いたり発表したりする。(関心・意欲、思考・表現)

3.話し合いで、水溶液とそうでないものの違いが分かる。
◇透明(無色透明・有色透明)
◇粒が見えなくなり均一に溶ける。
○試験管に溶液を入れて観察させる。
○薬品の扱い・観察の注意点を指導する

4.今日の授業で分かったこと・知りたいことなどをノートに書く。
★水溶液とは何かが理解できたか(知識理解)

5年 組 アンケート
・氷がとけた。
・氷ぶどうを食べる時に、とけた。
・朝ごはんの時、バターをパンにぬってとかした。
・食べたものを胃でとかす。
・プリンをつくる時、さとうをフライパンでとかした。
・雪を手でとかした。
・ろうそくに火をつけたらとけた。
・アイスを長時間冷蔵庫に入れてなかった時にとけた。
・ペットボトルを火でとかした。
・ラーメンが熱い時、汁の中に氷を入れてとかした。
・みそを水にとかした。
・さとうが、こうちゃにとけた。
・チョコレートをおゆにとかした。
・ココアパウダーを牛乳にとかした。
・粉薬を水でとかした。
・魚の水づくりで、カルキぬきを水でとかした。
・入浴剤がおゆにとけた。
・塩を水にとかした。
・カレールーを湯にとかした。
・ガムシロップをつくる時、さとうを水にとかした。
・カップラーメンの粉末スープを湯にとかした。
・図工の時、かたまった絵具に水を入れてとかした。
・コンソメスープのもとを水にとかした。