2020-08-06

小さな世界をのぞいてみよう

今回は6月に実施した「第2回 生き物大好き・小さな世界ものぞいてみよう」について説明します。

1.サイエンス教室風景

①生き物を見よう(むしめがね・顕微鏡)・遊ぼう 

◆身近にいる生き物を、虫眼鏡も使って観察しました。

カブトムシ(さなぎ)・アゲハチョウ・ダンゴムシ・アリ(土の中で巣をつくる)を見ました。


虫眼鏡











◆水の中の生き物
川えび・やご・たにし・ミジンコなどを見ました(顕微鏡も使って)。
今月は、「今が旬?」の生き物を見て、遊んで、たくさん発見しました。
そのために虫眼鏡や顕微鏡も使いました。幼児教室では解剖顕微鏡(レンズが一つ)、低学年教室では顕微鏡(レンズが二つ)を使いました。
「わくわくする自然にはたらきかける体験」で、「理科の好きな子・豊かな情操が育つ」と保護者会でお話ししましたが、その1回目が今回の体験でした。

2.教材

虫や植物を育てると、飼育している間に様々な変化が見られて、とっても楽しいです。でも、途中で水やえさの世話を忘れて死なせてしまうこともあります。育て方のコツは・・・

◆『期間限定型』
「(例えば)2週間育てて、その後自然に返してあげよう」

◆『飛び立て型』。
「卵から成虫まで短い期間に成長するものは、飛び立つまで世話しよう」

①アゲハチョウを育てる

◆卵を見つけたら、ぬれたティシュの上に葉をのせます。幼虫になったら、小さなビンに枝をさして飼育容器に入れておきます。アゲハの幼虫が葉を食べて、葉が少なくなったら枝を変えます(水に落ちないようにビンの上を古布などでおおう)。さなぎになる少し前に、下の写真のようにトレーを置いておくと、逃げていきmせん。また、さなぎの色の変化もわかります。この場所から羽化します。(さなぎになって羽化するまで10日程度です。「どう色が変わるのかな」?)








②アリを育てる

大きさの違う飼育容器を二つ用意します(ペットボトルでも可)。小さい方を逆さまにして写真のようにセットし、周りに土を小さな粒にして入れます。エサと水はこの上に置きます。そして、同じ巣からつかまえたアリを入れます。「コバエをおさえるディフェンスシート」(100円ショップ)を上にのせてから、ふたをします。この飼育容器を下図のように箱(これは段ボールに黒いビニール袋をかけました)の中に入れて暗くします。こうするとアリの巣の様子が観察できます。


3.本の紹介

うみのダンゴムシ・やまのダンゴムシ 増補版 (ちしきのぽけっと 9)
今回、読み聞かせをした絵本です。子どもたちは、まず題名でびっくりします。見て楽しい写真がたくさん載っています。



◆学年別「かがくのふしぎ」1年生・2年生・3年生
成美堂出版 800円
理科教育で定評のある左巻健男さんの監修です。廃刊ですが、図書室や図書館によく置いてあります。マンガと解説付きです。お子さんの知りたいところだけ、大人と一緒に読むと楽しい、一押しの本です。

マンガでわかる!かがくのふしぎ1年生

マンガでわかる!科学のふしぎ2年生

マンガでわかる!科学のふしぎ3年生
 

4.保護者の方の声

●とーっても楽しくて、帰りは「とにかく楽しかったね」と親子で連呼してました(笑)。息子は虫が大好きで、家でツマグロヒョウモンの幼虫が蛹になったところだったので、勉強になることばかりでした!子どもいることで親の視野も広がり、知らないことが世の中にはたくさんあることの楽しさを今痛感してます! 息子にはそのことになるべく早いうちに気づいてもらいたいです。立川は科学のイベントが充実しているのですね~!!羨ましいです!

●ぴかぴかぴかぴかぴか・・・。ミクロな世界、顕微鏡のすごさ、面白さ…息子の心にどれくらい届いたのかは測れませんが、観察がとても楽しかったと言っておりました。持ち帰らせていただいた虫かご水槽、多めのエビと共に2匹のヤゴがいました。ヤゴがエビを捕食してしまうと寂しいので、簡易的に2Lのペットボトルを半分に切ってヤゴ専用水槽を用意し、移住させました。その際、なんと!ヤゴの1匹は脱皮中、オメデトウ。茶色い皮の中には白い身体。そのうち時間が経つと、茶色く変色していく姿が見られました。わー、なんてラッキーなんだろう♡…と思いながら、その後、夕食を済ませました。1時間も経っていない頃、ふとヤゴ専用水槽を見ると…あれ…? ヤゴが1匹しかいない、跡形もなく、共喰いされておりました。そう、食べられたのは脱皮したばかりのヤゴ。ソフトシェルクラブのように美味しかったことでしょうね…というわけで、悲喜こもごも、素晴らしい1日になりました。

●親は、エネルギッシュな息子にドキドキ。当の息子は、♩ありの〜ままの〜姿見せるのよ〜♩状態で目もキラキラ輝いていました。 虫が苦手な母なので、彼にとって見る虫・生き物、全てが初めて! 本や図鑑で知った知識を目で体で体験する喜びが声や表現に大きく表れていました。今日は保育園で植木の水やりや飼っているカブトムシのお世話を率先して手伝っていたと連絡帳には書かれていました。

●昨日、降園後に公園で(シャレか!)ダンゴムシを捕まえて観察。他のお友達もワーって集まってみんなで枯れ葉をひっくり返して、ワシャワシャたくさん捕まえてました。「すごい道具持ってるね!って言われて得意げでした(*^^*)。ダビンチの話にもなって、興味持ってくれたお母さんも。

●帰りの車では、だんごむしの色が、あんなにあるなんて知らなかったね、という話しを興奮気味にしていました。帰宅すると早速、近所のお友達とだんごむしをたくさんつかまえて、カップにいれて観察したり、他のものも入れて観察しあっていました。いつもは、お友達にすんなり「遊ぼう」が言えなかったりするのですが、今回は、遊びに誘うきっかけにもなったようです。うみのダンゴムシ・やまのダンゴムシは、今度図書館で借りてみよう!と話しているところです。

5.参考:キッズサイエンス通信

当日、資料として配布した資料です。

キッズ通信2号 表面
キッズ通信2号裏面


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