今回は、7月 に実施した「第3回 生き物・大きなシャボン玉」について説明します。
1.サイエンス教室風景
① しぜんのおたより
◆前回さなぎだったカブトムシが、成虫になりました。
◆アリの巣の観察をしました。土の中でたくさんの通り道をつくっていました。普段見ることの出来ない土の中のアリの生活を観察しました。
◆野川にいる水中の生き物の観察をしました。川エビが泳ぐ様子を見たり、ザリガニを見たりしました。
②大きなシャボン玉をつくって遊ぶ
◆シャボン玉を飛ばす道具を作りました。そして、シャボン液をつくりました。シャボン液の配合は、「2.教材」で説明します。
◆針金に毛糸を巻き付けてシャボン玉を飛ばす道具を作りました。太い毛糸だとシャボン液がたくさんつきます。そのため、一度にたくさんのシャボン玉を飛ばすことができます。2.教材
①シャボン液の作り方
◆シャボン液の配合割合
水(軟水):PVAのり:洗剤=8:3:1=1.8ℓ:750ml:250ml
◆材料
・洗剤 「ファミリーフレッシュ詰め替え用」220ml 108円
(界面活性剤33%)・・・中性
・PVAのり ツルマルP750ml 201円
(ポリビニールアルコール)・・弱酸性
・水 今回は「安曇野」(軟水:63円)を使いました。
軟水の成分は、ペットボトルに次の様に書かれていました。
カルシウム 1.1㎎ マグネシウム 100ml中0.11㎎
カリウム0.1㎎
・持ち帰り用のシャボン液 1人2本
②シャボン玉の科学
◆水道水でもシャボン玉はつくれますが、ミネラルウォーターの軟水が最適です。
水には、カルシウムとマグネシウムが含まれています。水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を合わせた数値を「硬度」といいます。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。東京の水道水の硬度は60mg/lなので軟水です。今回は「安曇野」を使いましたが、これは硬度は32mg/lです。
硬度の高い水は、石鹸の効きが悪くなります。同じ程度の汚れ物でも、硬度の高い水で洗うと、たくさんの石鹸が必要になります。
石けんを水に溶かすと、化学反応で水に溶けない物質ができます。そのため、石けんの泡立ちを妨害してしまいます。
今日は、水道水より数値の低い軟水を使いました。
硬度=(カルシウム量mg/l×2.5)+(マグネシウム量mg/l×4)
参考資料:エビアンHP・石鹸百科HP・手作り石鹸netHP
3.本の紹介
「この花、なんていうの」と、子どもに聞かれたら・・・◆ポケット版 雑草さんぽ手帖
ヒメジョオンとハルジオンの見分け方もズバリ!
「茎の中が、空洞なのがハルジオン、茎の中が白いスポンジ状なのがヒメジョオン」
小学館の「野の植物」を持ち歩いていますが、
廃刊してしまったので、以下のような本もお勧めです。
4、保護者の感想
◆あまり科学的な事に興味を示さなかったのですが、参加するようになって興味の幅が広がったようでよかったです。特にシャボン玉が楽しかったようです。ありがとうございます。
◆家で何回も何回もシャボン玉を楽しんでいました。バッタは毎日、園の帰りに公園でバッタ探し。カマキリを見つけて飼育。バッタがエサとして食べられてしまう姿も見ていました。虫に興味が出てきました。
5.参考:キッズサイエンス通信
当日に配布した資料です。
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