2023-10-16

教科指導でのタブレット活用 小学1年・2年

教科指導にタブレット活用を取り入れた実践

配布されたタブレットは、子どもたちが毎日家庭から充電して持参しくくる自治体の2年生の担任の先生にお聞きしました。
この学校では、管理職からタブレットの使用について特に指示はなく、学年の先生方で相談しながら、教科指導の中で効果的に取り入れられるところを考えて実践されているということです。 
校内研究での研究授業でタブレットを活用した授業を見た後は、それをヒントに自分たちに学年でどう取り入れられるかも話しているということです。

国語と生活科の合科的指導の中で 

校庭で育てている野菜の観察をします。どんなところを見るか(=観察の観点)を勉強します。
進め方
1.国語の事前の授業の中で、色・形・大きさ・場所による違いなど観察の視点を学習した後に、先生が、「今日は植木鉢の野菜」と言うように、校庭で見てくるものをクラスルームの写真で提示します。

2.子どもたちは、校庭に出て、それを観察して、絵を描く代わりに、タブレットを使って写真を撮ってきます。一人5枚ぐらいなどと枚数を大まかに決めておきます。

3.教室に戻ってきて、写真をみながら、自分で観察してきたことを思い出しながら、観察カードに絵を描きます。その際、タブレットで自分が撮った写真を拡大してみることも出来るので便利だということです。また、上の方はトマトの実が緑色だけど、下の方がうすいオレンジ色のように赤くなっていることが確かめられます。
暑い今の時期は、大勢で校庭での観察しながら観察カードを描くことは集中できないが、涼しい教室でタブレットの写真を見ながら、思い出して書く方が集中できるということです。友だちの写真も共有できるので、写真を引き伸ばしてみて気が付くことがあるということです。

4.育てている3種類の野菜の育ち方を生活科の時間にまとめます。

〇担任は、「観察するっていることのやり方が変わってきた」と感じていると言います。
自分の目で実際に観察することを写真に変えるということではなく、実際の観察とその後の確かめをタブレット活用で出来る良さがあったと話されました。

(1年の学年末の取り組みを振り返って)

プログラミングの導入の実践

教科書にあるQRコードからプログラミング導入のゲーム的な教材に行きつきます。
スタート地点からゴール地点まで、家事を避けながら人形を動していく教材です。
「右に3つ進む」「〇こ分進む」などとプログラミングして、絵地図にある火事を避けながらゴールに向かう道を打ち込みます。その後、実際に人形を動かしてみます。子どもたちは、ゲーマなどで慣れているので、 こうした取り組みはスムースにどんどん進めます。

1年生の図工 『すきまちゃんの すきな すきま』

教科書 日本文教出版発行の「令和2年度版 ずがこうさく1・2上」
小さな「すきまちゃん」 を作って、それを学校内の隙間に隠して見つけるというものです。小さな人形を作ることを楽しみ、校内に「すきまちゃん」を通してさまざまな隙間の形があることに気付くというのがポイントだそうです。進め方は、
① 小さな「すきまちゃん人形」をつくる。
② 材料は、ダンボールと隙間テープとモールなどです。
③ 自分の作った人形を校内で、隙間を見つけてそこに置いて、タブレットで写真をとっ
てくる。5か所撮ってくる。
④ 友だちの人形と写真を共有して見せあう
すきまちゃん
















国語 音読教材

単元のはじめに、自分で教材を音読して、友だちに録音してもらう。自分の声を聴く機会
はないので、この自分の声を聞いて、どこでつまずいているのか等気づかせる。

学校全体の読書指導

学校内の先生方がすすめる本のリストをつくり、「卒業までに〇〇冊読もう」という取り組みを全校で進めています。印刷したブックリストから、タブレットにリストを入れるやり方にしました。
リストの中で自分が読んだ本に印をつけます。リストは低学年・中学年・高学年の順になっています。学年が上がっても自分のリストを取りだして6年間仕えるようにしました。紙のリストだと長期間使うとボロボロになって劣化してしまいますが、それと比べてこのやり方の方がよかったと言われました。

体育の記録(スポーツテスト)

スポーツテストの記録はあゆみのファイルにいれてあるので、体力調査の前に写真を撮って、学校で見られるようにすると、去年と比べて「自分の記録がこれだけ伸びた」など、成長の記録が確かめられると話されました。

テキストマイニングで「ふわふわことば」「学級目標づくり」

(テキストマイニングとは、テキストデータから必要な情報を抽出することの総称です)
〇「ふわふわことば」
(ふわふわ言葉とは「ありがとう。」「すごいね!」など、言われたら嬉しくなる言葉のこと)
「ふわふわことば」を考えよう・使って見よう⇒多かったことばは「いっしょにあそぼう」でした。
〇学級目標づくりに活用⇒各自が書き込み、それを学級で確かめると多くの友だちの意見が大きな文字でうかびあがってきます。

さいごに
最後に担任からの一言・・・・・
●「eライブラリという学習アプリが入っていてお金も払っているので、授業中でも宿題でも使っています。私は宿題によく使いますが期限を設定すると宿題をしていない子に対しての対応が出来なくなるので難しいです。授業中は自習の時間や最後の10分位にしている先生もいます。

算数のツールで時計があります。模型の時計はすぐに短針と長針がずれますが、タブレットの物はとても使いやすいです。算数ブロックなども使いやすいそうです。(私はブロックは実際の物を使いますが)」

0 件のコメント:

コメントを投稿